あなたは世界で一番かっこいい男たち
「サプール」をご存知でしょうか?
サプールとはコンゴ共和国とコンゴ民主共和国にいる
オシャレな集団。「通称サップ(SAPE)」と呼ばれており
それを体現するのが「サプール(Sapeur)」です。
今回はそんなオシャレで
かっこいい男たちを紹介させていただきたいと思います!
通称サップ=おしゃれで優雅な紳士協会(La Societe Des Ambianceurs et des Personnes Elegantes)は
紀行エンターテイメント「地球イチバン」で特集されたことによって
現在日本で話題になっているようです。
1880年から1960年、コンゴ共和国はフランスの植民地でした。
その時に見たフランスのエレガントさ、洗練されている着こなしに憧れを抱き
コンゴの人たちがサップを始めたそうです。
コンゴ共和国は中部アフリカに位置する共和制国家。
首都はブザヴィル。
実はこの地では3割の人々が
1日の生活費130円以下で暮らしているそうです。
毎月多くの人が栄養不足と搾取によって
命を落とすなど貧困であるが故、苦しむ人々が後を絶たないようです。
サプールの男たちを見た後に
このような背景を見ても信じられないかもしれないが
実はコンゴ共和国にはこのような背景があります。
では、どうやってこんなにもオシャレな服を着ることができるのか・・?
それは、給料の40%を洋服に費やしている人や
給料5ヶ月分を費やして購入するなど、
オシャレへの投資意識がズバ抜けて高いからだそうです。
生活よりもオシャレへの投資。
オシャレしてカッコよく歩く!
それがサプールの生き方なのです!
待ちを歩けば彼らは誰よりもカッコよく、
時にはダンスをして見ている人たちを喜ばせるエンターテイナーになります!
サプールにはルールがあり、
1、最高に自分を着飾ってオシャレをする
2、街をステップを踏んで歩く
この2つがサプールのする大体のことのようです。
市民の人たちを喜ばせるエンターテイナー・サップに
あこがれ子供のサプールも。
サプールであるお父さんに憧れ、「自分もいつかサプールになるんだ!」と
ファッションへの憧れ、興味を抱いていくそうです。
では、なぜここまでオシャレをするのか・・・
それはこの国にはびこる貧困や紛争に向けて、
「サプールたちは決して闘いません。闘ってはいけないのです。
武器を捨て、エレガントな装いをしよう」、と。
平和を願うサプールの表現の一つが
オシャレでエレガントな生き方なのです。
いかがでししょう。
国の背景、彼らの信条、パフォーマンス。
知れば知るほど彼らの存在に一目置きたくなるかもしれません。
お金がないから・・オシャレができない・・ではなく、
オシャレをするから豊かになるのだと
忘れていた何かを思い出させてくれるような気もしますね。